2011/09/10

治験に参加してみた。

治験をご存知だろうか?





ごくまれに高給のアルバイトとしてテレビなどで紹介されているアレだ。





治験は危ない






こんなことを思って参加をためらっていた人も多いだろう。


みなさんの代わりに恐れる思いを踏み台にして参加を決意したのだ。








まずみなさんに知ってもらいたい。


治験はアルバイトではない。






ボランティア







気持ち的には宝くじを買う感じだな。






私に試された薬は高血圧用の薬。

治験では新薬と違い安全とされているジェネリック医薬品だ。

ジェネリック医薬品、つまり以前販売されていて、特許が切れたため同じ成分の薬を違うメーカーが販売しているやつだ。









事前検診一回
3泊4日×2

このプランに私は参加した。





事前検診から戦いはすでに始まっていた。


参加者は36人


治験当日に参加可能なのは20人+補欠2人
治験に適していると判断さてた人に1から順番に順位がつけられる。



検査は筋肉痛でもひっかかるらしい




その時、私の腹筋は筋肉痛だった。







これはまずい。







そう思っていると追い討ちをかけるようにまさかの体温が37.5。







これはもう終わったと思った。







戦いに負けたのだと、そう考えるしかなかった。








数日後、電話で結果を聞いてみる・・・








「特に問題ありませんので参加をお願いします」






んっ!?







どういうことだ。







筋肉痛でも大丈夫なのか。他の人はどれだけ不健康なんだ。






そんなことを考えているうちに治験当日。





私に言い渡されたのは2番という称号。






つまり36人中No.2の健康体だったのだ。






予想外の出来事に喜ぶにも喜べない感じのベットが20台ある大部屋に通される。






男だらけの20人の空間。
プライベートなどないこの空間に何日も滞在するのには心の準備が必要かもしれない。

初日は夕飯(弁当)を食べるだけであと検査などは何もない。






問題は2日目だ。


朝目覚めれば、事前検査と同様の検査がまっている。
そこで22人から20人に絞られ、投薬が始まる。


投薬は時間が一人一人しっかりと決まっている。飲んでからは1時間ほど絶水。もちろん朝食はなし。

そこからは検査の時間以外は各々のひと時をベットの上で過ごす。


投薬からきっかり1時間毎に採血がある。


採血が一日に10回程度ある。
これがダメな人は治験への参加は断念したほうがいい。





私の問題は暇な時間をどう過ごすかより、採血時の痛みにあった

注射をする人によって痛みが全然違うのだが・・・




3回目の採血時にそれは訪れた。



ナース長のようなおばさんが針を刺した際、




かなりの激痛が腕に走った。




針を刺している時は痛みを感じないのが普通だが、ナース長の時は常に痛みを感じていた。




いてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ともナース長のことを考えると言えない。





これを機に、注射に対する恐怖心が芽生える。





注射をする人を見てはこの人は大丈夫だろうか?と思うようにいつしかなっていた。






まあ慣れでなんとかやり過ごした。





検査以外の暇な時間は、本を読んだり、音楽を聞いたり、テレビを見たり、パソコンいじったりと有意義に過ごす。

3日目は検査もほとんどなくほとんどが暇な時間だ。






ちなみに薬の副作用は一切なし。





コミュニケーションを図る必要も一切なし。





言葉を発したのは、先生に呼ばれた時の返事ぐらいだ。






注射OK
監禁されてもOK
暇な時間OK







こんな人には楽にかなりのお金を稼げる場所だ。






時給に換算すると900円しないぐらいもらえる。






どうだろうか。






時間に余裕のある大学生、フリーター、ニートには絶好の機会だろう。







まだまだ変なことはあったが、疲れるのでこれぐらいで・・・









また春にでもやろうと思っている今日この頃でした。